めっきり更新が滞っておりました。
水面下で動いていたことが、形になってまいりました。
2014年に、写真家の浅見俊哉さんと活動をはじめた
SeeSewのことをご紹介したいと思います。
【SeeSewとは】
写真作家:浅見俊哉と、衣裳家:田村香織が2014年に結成したアーティストユニット。
写真と衣裳の視点による新しいプロダクトやワークショップを提案・開催していきます。
2015年は「時間のきものプロジェクトーTIME DRESS PROJECT 2015ー」と題し
季節の時間をテーマにした着物をつくります。
http://seesew2014.wix.com/seesew
【時間のきものプロジェクト】
わたしたちは「時間」を日々、着ている
改めて「時間」について考えてみると、例えば1日の時間とは、1日24時間という
抽象的な概念ではなく、陽が昇り、沈むという地球の自転に伴う具体的な「変化」の
現れであることに気づきます。
花を咲かせては散り、葉を茂らせては落葉し、再生を誘う植物の時間。
風雪に耐えた木肌や幹の太さ(年輪)には、畏怖の念すら感じることもあります。
わたしたち自身も、成長期には背が伸び、高齢期には背が縮んだり、皮
膚が次第に趣を深めていきます。
そう考えると、わたしたちは身体の内にも外にも、さまざまな「時間」を着ながら
生きていることに気づきます。
SeeSewが「きもの」を選んだのには理由があります。
日本の民族衣裳とも言えるきものの柄には、四季に因んだ模様が多くみられます。
それは日本人が古より自然の変化に寄り添って生活する中で、
「時間」を模様や色彩の組み合わせで身に纏う感性が生まれたからだと思います。
SeeSewは、これまでのきものとは異なる方法で、きものの中に「時間」を表そうと試みました。
日光写真の一種である、サイアノタイプという古典技法を使い、
植物の陰を反物に直接撮影して、「時間の模様」を写し取りました。
きものは、幅36cm、長さ一反(約12m)の生地を余すところなく使って仕立てられています。
つまり、布に写し取られた「時間」のほぼすべてを身に纏うことができます。
こうして、春、夏、秋の「時間」を生地に定着させた反物から『時間の着物』を仕立てます。
今回の『時間のきものプロジェクト』はSMF(サイタマミューズフォーラム)の
『あなたとどこでもアート・着がわりプロジェクト』の中のプログラムとして展開しています。
『あなたとどこでもアート・着がわりプロジェクト』は文
化庁 平成27 年度 地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業の支援を受け企画・運営されています。
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と、長くなってしまいましたが
今年度は「時間のきもの」プロジェクトを軸に展開していきます。
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